メガネフレーム



モノの輪郭をなぞり、形を写し取る。
間の抜けた図形や、模様のようにも見えるそれらの形は、
中身の抜け落ちた「ぬけがら」みたいなもので、
そのモノが確かに存在していたことの証拠だ。

私はその「ぬけがら」を、
重ねたり繋げたりして風景を作り出す。
パズルのように、形にあてはまるモノを想像することで、
初めて見えてくる風景だ。

見方しだいで、世界はどの様にも変わって見える。
今日はどのメガネをかけようか。